LAN構築時の注意

LANを構築するときには、いくつか注意しなければいけないことがあります。

ループ構成

LANの中でループが発生すると、データがループの中を流れ続けてしまい、通信が不安定になる、ネットワーク機器がダウンするなどの影響が発生します。スイッチにはループ検知機能を持つものもあり、誤ってループが発生しても影響がでないようにしてくれます。

ループ構成の例

ルータの設置

家庭用のスイッチは設定項目がありません。ポートには区別がなく、どのポートに差しても同じ用に動作します。一方でバケツリレーに参加するルータには設定項目があります。LANケーブルを挿すポートの位置にも意味があります。スイッチに比べると、ルータの設置難易度は高いです。

家庭LANで無線を使用するために、無線機能があるルータを自分で設置することを考えてみます。すると、回線事業者が設置したルータと自分で設置した無線ルータの、2台のルータがあるLANができあがります。すると、LANの中に、隣接していないコンピュータの組み合わせができあがります。

ルータを設置した構成例

隣接していないので、バケツリレーをしてくれるルータとの通信を繰り返して、宛先のコンピュータにたどりつくことになります。

通信ルートの一例

ところが、通信事業者が設置したルータは、標準ですべての通信がインターネット側にバケツリレーする設定になっています。

標準の通信ルート

この問題を解決するには、ルータにバケツリレーの仕方を設定します。この設定をルーティングと呼びます。

ルーティング設定後の通信ルート

繰り返しになりますが、ルーティングの設定はやや難易度が高いです。そのため、必要がないかぎりルータを使わないようにしましょう。無線ルータであれば、ブリッジモードに切り替えればルータ機能がオフになります。

ブリッジモードに切り替えた場合の通信ルート

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